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Yosemite Falls by Kodiak Greenwood

Trip 6〜7日間 10 stops

シエラアドベンチャー

カリフォルニア随一の山脈、シエラネバダ沿いのドライブはいかがですか。花崗岩から成るこの雄大な山並みは、州の東端の境界となっています。カリフォルニアの宝石と言うべき、ターコイズブルーのレイクタホを旅の起点にして、その後は素晴らしい眺めの山沿いのルートをたどり、滝や花崗岩の岩山を眺められるヨセミテ、山の楽しみに満ちたマンモスレイク、世界最大の生物に出会えるセコイア・キングスキャニオン国立公園、退廃美を感じさせるカリフォルニアで一番有名なゴーストタウン、ボディなど、他では味わえない高山の魅力にあふれたスポットの数々を巡りましょう。

出発にあたり、特に冬と春には、必ず道路状況を確認してください。降雪により、通行規制(スノーチェーン、全輪駆動車、スノータイヤの使用など)が発生する場合があります。Caltransに電話(800/427-7623、英語のみ)で問い合わせるか、ウェブサイトをご覧ください。

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Alex Farnum

レイクタホ

レイクタホ
Majestic Peaks, Bucket-List Essential

ブルートパーズのように澄み切った水。雄大な山々に取り囲まれた湖。カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるハイシエラの宝、レイクタホは、いつかは必ず訪れたい場所です。作家マーク・トゥウェインは、この地の空気を次のように表現しました。「とても純粋できれいで、天使が吸い込む空気のようだ」。湖畔に沿っていくつかの街があり、それぞれが独自の魅力をたたえています。冬から春にかけての雪のシーズンは、世界クラスのアルパインリゾートで。夏には、ヨットやスタンドアップパドルボードやカヤックなど、あらゆる浮くものでウォータースポーツ。そして秋には、アスペンの木々の葉が斜面を黄金色に輝かせます。

レイクタホには、米国でも屈指のアルパインリゾートが点在しています。北岸には、スコーバレーやノーススターカリフォルニア、スコーの姉妹リゾートのアルパインがあり、特にパウダースノーの日には人気を集めます。レイクタホの南側にあるのは、世界最大のスキーリゾートのひとつヘブンリー。まるでフリーウェイのように幅広く、コブのないゲレンデからの湖の眺めは絶景です。ヘブンリーは、スキーやスノーボードはしないという方にも楽しみを用意しています。山の斜面に架かったジップライン、チューブラン、景色の良いゴンドラ、そしてパーティのような雰囲気が、山の上から下まで続きます。またタホのやや控えめな存在のリゾートとしては、ボリアル、ドナースキーランチ、ホームウッド、シエラアットタホ、ソーダスプリングス、シュガーボウル、タホドナーなどがあります。ロイヤルゴージとカークウッドにある整備されたクロスカントリーやスノーシュー向けのトレイルも楽しめます。めったにできない体験をお求めなら、スコーバレー、カークウッド、あるいはレイクタホのすぐ南にあるホープバレー近くで、犬ゾリ体験もできます。

夏には、特にノーススター、ヘブンリー、スコーなどのスキーリゾートでは、マウンテンバイクやハイキング、また疲れ知らずで山の頂上まで行くのに便利な眺めのよいトラムやゴンドラなど、夏向けの楽しいアクティビティを提供しています。

レイクタホからシエラを越えて、山脈の東側の乾燥した地域に入り、西部でも特に保存状態のよいゴーストタウンを探検しましょう。

Next Stop
ボディ (105マイル/169km 2時間18分)
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Kodiak Greenwood

ボディ

ボディ
かつての新興都市の不気味な面影をツアーでたどる

州間高速道路395号線を南へ。そびえ立つシエラの東側に沿って延びる、カリフォルニアでも屈指の景色の美しさを誇るコースをドライブしましょう。牛があちこちで放牧されているブリッジポートを過ぎて東に折れ、埃っぽい砂漠地帯の道を進むと、ボディ州立歴史公園に到着します。ひなびた道の最後の角を曲がり、街の南西側、セージの茂みが点在する丘上のうら寂しい墓地を通り過ぎたら、ほとんど忘れ去られた街の廃墟を見おろしてみましょう。1800年代、ボディの街はおよそ10,000人の住民をかかえる鉱山地区として栄えました。時が経つにつれ、金の減少とともに住人の数も減り、約半世紀前に最後の住人がボディを去ると、荒く乾いた風に吹きさらされた建物だけが後に残されました。ショップ、ホテル、簡素な家が並ぶ静まり返った道を歩いてみましょう。ボディの最後の住人がこの地を離れた当時の姿をとどめるために、すべてが注意深く保存されています。その場しのぎの断熱材として壁の中に押し込まれた新聞に載っている古めかしい写真を見てみましょう。カリフォルニアの高い標高に位置する砂漠の人里離れた一角では、古いトラックやガスポンプ、雨ざらしになった木造の教会とそのさみしい墓地などが、生と死の図を描きます。

くれぐれも食べ物を持って行くのをお忘れなく。園内には、売店がありません(飲用水はあります)。書店には、数多くの面白い情報が集められ、ガイドなしで行くウォーキングツアーが大変おすすめです。

ボディから、かつての巨大な内海の面影をとどめた奇観を誇るモノレイクを目指して、さらに南へ進みましょう。

Next Stop
モノレイク・トゥファ州立自然保護区 (30マイル/48km 44分)
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Kodiak Greenwood

モノレイク・トゥファ州立自然保護区

モノレイク・トゥファ州立自然保護区
不思議な地形、噴石丘、塩分濃度が高い湖など、ユニークな自然の造形を探訪

まるで火星に降り立ったかのような光景は、カリフォルニアでも他の世界でも、ほとんど目にすることができない貴重なものです。まさに別世界を思わせる景色です。シエラ山脈の東端に位置する高山性砂漠地帯のこの保護区は、奇怪な形をしたトゥファ(石灰華)の石塔群が、古代の内海の面影を今なお色濃く残す、100万年前に誕生した塩分濃度の高い湖を取り巻いています。ありのままの自然が連鎖するこの貴重な自然保護区では、餌を求めて湖面を舞う100万羽以上の海鳥が頭上をかすめ、生物たちの日常を鮮やかに目にすることができます。

まずは、リー・バイニングとタイオガパスの北隣り、ハイウェイ395号線からすぐの場所にある整備された案内センターを訪れて、見学スポットやコースなどの知識を得てください(タイオガパスは、モノレイク側からヨセミテに抜ける唯一の山岳ルートです)。案内センターでは、モノレイク・エリアの自然と人の歴史にフォーカスした展示を見学することができます。ここでは、湖がほぼ枯れてしまうほどの取水による重大な環境問題なども取り上げられています (幸いにして、地元のモノレイク委員会の多大な努力によって、湖の消滅は免れました。委員会ではリー・バイニングにギフトショップを設けています)。建物の周囲に巡らされたテラスからは、ドラマチックな景観が楽しめます。西にはシエラ山脈の山並みを望み、東には常緑の低木を中心としたシャパラルの植生を特徴とする砂漠が広がり、それらを背景にして、ウェスタンカモメなどの海鳥が生息する小さなウィザード島を抱いた湖の眺めは格別です。バードウォッチングの散策ツアーは、5月中旬から9月第一月曜日のレイバーデーまでの期間、毎週金曜日と土曜日の午前8時より行われています。ビジターセンターは、毎年12月から3月まで閉鎖されます。

自然保護区の中には、さまざまなハイキングトレイルが整備されており、環境の修復が行われたリーバイニングクリーク沿いの動植物の生態を観察したり、黒曜石と軽石に覆われたこの地域特有の噴石丘を巡る散策が楽しめます。また、サウストゥファ地域では、海水の2.5倍もの塩分を含んだ強アルカリ性の湖水に淡水の湧き水が流れ込むことで形成された炭酸カルシウムの尖塔や小高い丘が連なり、その中に佇む湖の展望が間近に迫るハイキングを体験してください。このサウストゥファ地域では、6月下旬から9月第一週のレイバーデーまでの期間、ナチュラリストがトゥファを案内するウォーキングツアーが毎日3回行われています。また、湖を水上から体験するカヤックツアーが、カルデラカヤックによって提供されています。

次の目的地は、気取らない雰囲気の山の街マンモスレイク。冬にはスキーヤーやスノーボーダーで賑わい、雪が溶けた後はアウトドアスポーツを愛する人々が集う場所です。

Next Stop
マンモスレイク (31マイル/50km 34分)
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Harriot Manley/Sunset Publishing

マンモスレイク

マンモスレイク
雪の舞う冬、野の花が咲く夏

西部で最も高い山々に囲まれた山間部にあるこの落ち着いた街に住む人々は、自分たちの街の魅力をよく知っています。冬にはこの地を象徴するマンモスマウンテン(実は花こう岩の山々に囲まれた火山)と近くのジューン湖のリゾート地でスキーを堪能したり、雪解け後には、透き通った水辺でフライフィッシングや高地の野原に咲く野の花の中を通るハイキングやマウンテンバイクを楽しみつつ天然温泉につかったり。ここは、そんな心からアウトドアを愛する人々のためにある場所です。夏には、ブルーザパルーザ・フェスティバル(通常7月下旬開催)で、地元の人たちと一緒にクラフトビールを味わい、ブルーグラスに耳を傾けましょう。マンモスレイクは高い山の中にある街ですが、驚くほど簡単にたどり着くことができます。特にスキーシーズン中は、ロサンゼルスと並んでサンフランシスコ地域の空港からも毎日フライトがあります。

冬、マンモスレイクの母なる自然は優しさに溢れます。山麓の街を象徴するマンモスマウンテンの積雪は平均9メートルを超え、リフトやゴンドラが次々と州内リゾート最長の尾根を上っていきます。ショップやレストラン、ナイトライフが充実したベースとなるビレッジも魅力。スキーをしない方でも、美しい景色を楽しめるマンモスマウンテンのゴンドラに乗ってみましょう。3,369メートルの山頂に登り、辺りを囲む高い山々の圧倒的な眺めを堪能することができます。冬の贅沢も盛りだくさん。雪上車で行くツアーから、ガイド付きの満月の夜に楽しめるかんじきトレッキングもあります。子ども達と一緒なら、チュービングがおすすめです。大自然の中を犬ぞりで駆け抜けるのもいいでしょう。スキーの後は、シエラネバダリゾート&スパやスノークリーク・アスレチッククラブなどの周辺リゾートでマッサージが受けられるほか、雪の積もった松に囲まれた、落ち着いた雰囲気のレイクフロントレストランで、美味しいディナーを楽しめます。

マンモスレイクの後はシャトルに乗り、魅力的なデビルズ・ポストパイル国定公園へ日帰り旅行に行きましょう。(この公園は、すべての連絡道路とトレイルが雪で不通になる冬期には閉鎖されています。例年、6月から9月まで開いていますが、事前に電話で交通についての最新情報を確認してください。開いている期間は降雪の具合により変わります。)

Next Stop
デビルズ・ポストパイル (13マイル/21km 29分)
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Alex Farnum

デビルズ・ポストパイル

デビルズ・ポストパイル
奇妙な岩の組み合わせを見に行きましょう

マンモスレイクから西に延びるハイウェイ203号線を進み、ため息の出るような山並みを抜けて、この自然の神秘に満ちたスポットを訪れましょう。この国定公園にそびえる18メートルの玄武岩柱は、まるで神々が積み上げた材木を置き忘れたよう。何とも不思議なその眺めに思わず幾度となく考え込んでしまいます。完璧な形を保つこれらの石柱は、一体どうやってこの地にもたらされたと思いますか? 実はこの石柱ができたのは、今石柱があるのと同じこの場所です。火山の噴火により、溶岩が山の側面を流れてここまで到達し、後にこうした見事な石柱の壁を残しました。氷河もそこに一役買っています。自然の力で石柱群を露出させながら自然が形作った溶岩の6角模様を磨き上げ、それをさらに美しく仕上げました。

どうやって作られたかはさておき、ここの石柱も、同地域の他の場所と同様に素晴らしく一見の価値があります。4キロメートルのトレイルに沿って進み、息をのむような31メートルのレインボー滝を目指しましょう。史跡の炭酸泉地域で現在の火山活動の証をチェックするのもお忘れなく。

夏(6月中旬~労働者の日である9月第1月曜日まで)には、公園内への車の乗り入れが制限されています。しかし、マンモスレイクからのシャトルが気軽に利用できます。冬には、原則として道路が閉鎖されますので、公園に入るにはクロスカントリースキーまたはかんじきが必要です。それ以外の季節には車での入園が可能ですが、晴れた日および週末は、正午ごろには駐車場が満車になりますので、早めに出かけるとよいでしょう。

シャトルでお越しの場合は、マンモスレイクに戻って旅を続けてください。車でお越しの場合は、州間高速道路395号線に戻って南下を続け、第二次世界大戦中にこの地で起きた出来事について学べるマンザナー国定史跡へ向かいましょう。

Next Stop
マンザナー (103マイル/166km 1時間59分)
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Courtesy of Manzanar National Historic Site

マンザナー国定史跡

マンザナー国定史跡
アメリカ史の冷徹な轍を学ぶ

州間高速道路395線を南にドライブしながら、圧倒的な美しさを誇る景色を堪能しましょう。西には高くそびえる峰々、東にはドラマティックな高地の砂漠や丘が広がっています。小さな街インデペンデンスのすぐ南にあるマンザナーを訪れ、1940年代にこの地域で起きた出来事に触れ、歴史について考えてみましょう。第二次世界大戦中、アメリカ西部の数万人以上もの日系米国人が家の立ち退きを命ぜられ、ここマンザナーに代表されるような強制収容所に連行されました。人里から遠く離れた風が吹きつけるオーウェンズバレーに広がるこの史跡は、復元された建物や、当時の写真、フィルム、口承による史実、インタラクティブな展示などによって、当時の時代とここに住んでいた人々に光を当てるものです。今日、マンザナービジターセンターでは、743平方メートルの展示によって、層になって重なり合った興味深いカリフォルニア史の暗い一面を紐解く手がかりが示されています。史跡内を巡る5キロメートルのループ沿いには、果樹園や建築物の遺構、仏教墓地などが点在しています。ビジターセンターに隣接した場所はブロック14に相当し、復元された2棟のバラックのほか、展示物が陳列された多目的会食ホールがあります。ここでは、かつての収容者の手によって制作されたマンザナー戦争収容所の大型模型を見ることができます。所要時間が15分から90分のパークレンジャー主催のツアーが、定期的に行われています。洞察に富んだ22分間の映画「マンザナーの記憶」が30分ごとに上映されますので、忘れずに観賞してください。

次の目的地は、米国本土48州最高峰のホイットニー山です。

Next Stop
ホイットニー山 (22マイル/35km 34分)
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Mount Whitney

ホイットニー山

ホイットニー山
See—and maybe even climb—one of America’s tallest peaks

マンザナーから州間高速道路395号線を南へたどるドライブでは、路上に目を向けているのが難しく感じられるでしょう。西側にそびえる国内有数の高い峰々は、思わず目を奪われる迫力です。その高さゆえ、山頂は雲の上にあり、夜には山の姿が星空を隠すほど。峻険な峰々の中で威容を誇る、頂上付近が角のようになったこの花崗岩の山は、高さ4,418メートルに達する米国本土48州の最高峰です。

その圧倒的な巨大さと、まったく木が生えていないゴツゴツした岩山や尖った峰からは想像し難いですが、ホイットニー山は驚くほど歩きやすく、登山も可能です。片道17.1キロメートルのコースを日帰りで往復する人もいますが、シエラの高い峰々を北、西、南に仰ぎ、東には淡い色をした砂漠の平原(デスバレーも見られます)を望む、素晴らしい眺めを道すがら満喫できるのですから、急ぐ理由はありません。体力とバックパック経験をお持ちの方は、2日間(高地の酸素の薄い空気に順応するまでの時間も考慮してください)の登山旅行を計画してみてはいかがでしょう。ほとんどのバックパッカーは、コンサルテーション湖にテントを設営し、重い荷物を置いて、山頂までの最後の山道に続く、太ももが筋肉痛になりそうなジグザグの急坂に挑みます。登山シーズンは通常5月から10月までですが、季節を問わず雪が降る可能性があり、登山をする人には全員、変わりやすい天候に備えて万全に準備を整えることが求められます。それでもトレッキングはとても人気で、抽選で交付される許可証が必要となります。抽選は、2月1日から3月15日の間に行われます。

重いバックパックを背負ってまで登頂する気がない方や抽選に外れた方もご心配なく。ローンパイン湖までの許可証不要のハイキング(往復9キロメートル)でも十分に満足できます。ローンパインから21キロメートル西にあるホイットニーポータルから出発しましょう。ここは松に囲まれた美しいキャンプ場です。また、ホイットニー山のお土産が買えるショップもあります。車を離れる前に、野生のクロクマに狙われる可能性のある食べ物や他の注意すべき物(リストがありますのでご安心を)を片付けて捨てるよう説明しているサインの警告に従いましょう。クマは何のためらいもなく、車中の食べ物を手に入れるために車を壊してしまいます。

シエラ山脈はホイットニー山の南から急に低くなります。コースは西へ向かった後、山脈の南端付近で北向きに変わりますので、再び北上して、地上最大の生物が待つセコイア・キングスキャニオン国立公園を目指しましょう。

Next Stop
セコイア・キングスキャニオン国立公園 (276マイル/444km 4時間44分)
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Steve Calderaro

セコイア・キングスキャニオン国立公園

セコイア・キングスキャニオン国立公園
Deep Canyons, Roaring Rivers

シエラを再び登っていき、今度は山の西側にあるこの広々とした公園を探索しましょう。ジャイアントセコイア、高くそびえる山並み、深い渓谷、水音を轟かせる川で知られるこの2つの公園はおよそ120キロメートル北にあるヨセミテほど知られていませんが、実は見どころがたくさんあります。国立公園の域内にはアメリカ本土最高峰の4,417メートルのホイットニー山の西側と、北米有数の深さを誇る渓谷、キングスリバー渓谷があります。2つの公園と、隣接するジャイアントセコイア国定公園および国有林の最大の魅力は、巨大なセコイア。世界最大の生物として知られるシャーマン将軍の木とその周りの巨木の森を、その圧倒的な大きさに感動しながら歩き回りましょう。シエラの青い空を背景にそびえる直径31メートル、高さ84メートルのシャーマン将軍の木は、今も成長を続けており、毎年、高さ18メートルの木に相当する分量の木質が増加しています。まだ大きさを実感できない方も、シャーマン将軍の大きな枝は直径ほぼ2メートルで、ミシシッピ川東岸に生えるほとんどの木よりも大きい、という事実を知れば、お分かりいただけるでしょう。

当然のことながらシャーマン将軍の木を見に多くの人が訪れるので、夏にはこの木を見下ろせるスポットと下から見上げられるスポットの2か所を結ぶ無料のシャトルバスが運行されています。多くの観光客が上の停車地点で降り、下の地点まで一方通行の下り坂を、シャーマン将軍の木を見ながら徒歩で下ります。短時間訪れるだけならこれでも十分ですが、この公園では、まだたくさんのアクティビティを楽しめます。セコイアの壮観さをもっと存分に満喫するには、隣接した約3キロメートルのループ、コングレストレイルをハイキングしましょう。直径がリビングルームの大きさほどのセコイアが数10本も並ぶ中を散策できます。ループ状のトレイルの終点に近い場所にある代議院の森と元老院の森は特に印象的ですが、もう1つ異彩を放っているのはワシントン・ツリーです。この木は長い間、世界で2番目に大きな木だと見なされてきました。

冬の雪の降る時期は、公園内の立ち入り可能エリアが著しく制限されます。詳細については、事前にウェブサイトで確認してください。

ここから再び北へドライブし、もう一つのカリフォルニアの至宝、ヨセミテ国立公園を目指しましょう。

Next Stop
ヨセミテ国立公園 (201マイル/323km 3時間54分)
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Kodiak Greenwood

ヨセミテ国立公園

ヨセミテ国立公園
Unforgettable Beauty, Plunging Waterfalls

セコイア・キングスキャニオン国立公園の北側のルートは、シエラネバダの西に広がる深い森を貫いて延び、やがてセントラルバレーの広々とした農地へと下っていき、その後再び山に向かって東へ登っていきます。この地に広がるのが、ヨセミテ国立公園。カリフォルニア初の国立公園で、1984年にはユネスコ世界遺産に指定されました。ヨセミテが毎年400万人もの旅行者を集めるのには、それだけの理由があります。284,899平方メートル以上の広さを誇るヨセミテ国立公園の広さは、東京都のおよそ2倍です。ここにはヨセミテバレーの切り立った岩壁やトゥオルムメドウの美しい高原など、生涯思い出に残る大自然の景色が広がっています。

ヨセミテには数多くの見どころがありますが、中でも特に必見なのは滝でしょう。滝の落差ランキング世界トップ20のうち、ヨセミテフォールズ、センチネルフォールズ、リボンフォールズの3つ滝がヨセミテバレーからランクインしているのです。ヨセミテフォールズは、北米で最大の落差を誇る滝として知られています。標高729メートルのヨセミテフォールズの上までのハイキングは難易度が高いものの、幸い滝の下からでもダイナミックな景観を楽しむことができます。全長1.6キロメートルのループ状の初心者向けコースもありますので、ぜひ一度訪れてみましょう。標高189メートルのブライダルベールフォールズ。この滝へ行くルートは歩きやすく、噴き出すように落ちる滝の下の展望所に通じています。一方、バーナルフォールズとネバダフォールズへ向かうハイキングコースは比較的難易度が高いと言えるでしょう。花崗岩の階段を上ってこれら巨大な滝の崖縁まで行くと、岩棚を流れ落ちるマーセドリバーの全景を一望できます。(必ず安全標識に従い、ロープや標識を越えてその先に行ったりしないでください。)

ヨセミテの中でも最も多く写真に収められているトゥオルムメドウは、花崗岩の山やドームに囲まれた広大な草原地帯です。手つかずの自然が残る標高2,627メートルのこの草原は、シエラネバダ最大の亜高山帯草原。トゥオルムリバー流域を3.2キロメートルにわたり広がっています。静寂に包まれた草原の端からは、各方面へ向かうハイキングトレイルが整備されています。カテドラルピークやユニコーンピークの尖峰の下に佇む高山湖、轟音を上げて流れ落ちるトゥオルムリバー沿いの滝など、その目的地は様々です。草原の歴史あるキャビン内には小さなビジターセンターがあり、このエリアの地理、山野草、野生動物に関する展示を設けています。(11月中旬から6月までは通常、雪のために道路が閉鎖されるため、トゥオルムへのアクセスは限られます。)

ヨセミテから北へ旅を続け、最後の目的地へ。簡単に行くことができる、カラベラス・ビッグツリー州立公園の壮観なジャイアントセコイアの森を訪れましょう。

Next Stop
カラベラス・ビッグツリー州立公園 (79マイル/127km 1時間49分)
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Lucas Himovitz

カラベラス・ビッグツリー州立公園

カラベラス・ビッグツリー州立公園
ジャイアントセコイアの巨人たちに敬礼

この公園へ向かう途中、時間を取って美しいゴールドカントリーの街マーフィーズに立ち寄ってみましょう。街のメインストリート沿いで、白ワインのテイスティングや個性的なレストランでの食事を楽しめます。それから北上を続け、その後、東に進み、この人に知られていない公園で、心安らぐジャイアントセコイアの森を散策しましょう。驚異的なジャイアントセコイアの巨木群を保護するために、1931年に設立されたこの州立公園は、巨大なジャイアントセコイアを最も簡単に見学できる場所の一つです。ゴールドカントリーの街、アーノルドから東に6.5キロメートルに位置する保護区に着いたら、ウォーキングシューズに履き替えて、2,630ヘクタールもの公園内で一番人気のスポットであるノースグローブへのトレイルを散策してください。また、より静かなサウスグローブを訪ねるのもおすすめです。キャンピングには、広々とした2つのキャンプ場にキャンプサイトが予約できるほか、より深い森に抱かれた5か所のウォークインキャンプ場も利用できます。夏は一番混み合うシーズンですが、春なら白く瑞々しいハナミズキの花が楽しめます。また、セコイア特有のあずき色の幹に、美しい紅葉が映える秋も見逃せません。キャンプファイアを囲んでのトークイベントやガイド付きウォークなど、公園主催のアクティビティが季節ごとに行われています。

州都サクラメントまで旅を続けるには、ゴールドカントリーとセントラルバレーを抜けて、北西におよそ2時間ドライブしてください。サンフランシスコへ戻るには、セントラルバレーを抜けてベイエリアまで、南西におよそ3時間ドライブしてください。